第十三回|風炉の炭 — 季節とともに

茶道では、5月から10月まで「風炉」を用い、11月には「炉開き」を迎えます。
季節が変われば、道具だけでなく、炭の組み方も、点前も変わります。風炉の中に組まれる炭の姿にも、それぞれの季節にふさわしい理があります。
そして、炭に添える香もまた、風炉の時期には、香木の香りが静かに空間を満たします。
暑い季節には涼を感じ、寒い季節には温もりを味わう。
季節に逆らうのではなく、季節を受け入れ、その時々の美しさを慈しむ。
炭点前には、自然とともに生き、移ろう時間そのものを味わう文化が息づいているように思います。
